先月の下旬、
「東アジア映画フェスタ2010」に行ってきました。
このフェスタ、今年で12回目を数えるそうで、特に今年は良い映画ばかりが上映されたそうです。(娘情報)
私は、お仲間さん数人と娘と一緒に
「지금、이대로가좋아..요 (今、このままがいい)」を見ました。
この映画の主演は、シン・ミナさんです。
「甘い人生」以来、久しぶりに見た彼女は、大人の女性に成長していました^^
映画は、彼女が扮する妹のミョンウンとミョンウンの姉のミョンジュの物語です。
映画は、彼女たちの母親が亡くなったという知らせをソウルの会社で働くキャリアウーマンのミョンウンが受け取るところから始まります。
そして、母の葬儀を済ませたミョンウンは姉のミョンジュを誘い、自分たちを捨てた父親を捜す旅に出ます。
この旅の道中に展開される姉妹の会話や姉と妹それぞれの回想によって、彼女たちの過去が徐々に解き明かされていきます。
ミョンウンはミョンジュの母が、夫を亡くした後、若い男との間に出来た私生児であり、ミョンウンとミョンジュは異父姉妹であること。
ミョンウンはそのことが原因で、幼い頃、ひどいイジメに遭っていたこと。
それにもかかわらず、姉のミョンジュが父親の居ない子を産んだために、ただでさえ性格が違ってそりの合わない姉に対して、ミョンウンが反発していること。
ミョンウンは、姉だけではなく、彼女たちが幼い頃から同居していた「おばちゃん」にも違和感を感じていること。
彼女たちはことあるごとにぶつかり、喧嘩が高じて、ついには自動車事故を起こすハメに。
しかし、酒と男にだらしない姉のミョンジュは、やはり姉らしく、実は常に妹のことを心配し、優しく包み込んでいる。
この映画は、この2人の異父姉妹の姉妹愛の物語だと思う。
やがて、姉のミョンジュによって、ミョンウンの父親が誰なのか、真実が明かされ、急転直下、映画のメッセージがまた別のところにあったことがわかるのだが、それでも、この映画を見終えた後は、やはり姉妹の強いきずなを感じるのである。
それは、姉のミョンジュ役のコン・ヒョジンさんの包み込むような暖かい演技のせいかもしれない。