RGBとCMYの不思議な関係

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나는 원한다(私は願う)

やっとPCが復活しましたが、この一ヶ月ほぼビョンホンシから離れていたので、情報には全くついて行けず^^;
あきらめて、「나는 원한다(私は願う)」を観ました。
主演はシム・ウナさん。
ビョンホンシの相手役としては、チェ・ヂンシルさんと同じくらい好きな女優さんです。
アイリスの相手役に一時期彼女の名前が出て、ちょと嬉しかったのですが、既に引退された上に結婚までされてるので、やっぱり無理でしたね。
残念ですけど。

さて、このドラマは、ほとんど全編がシム・ウナさん演ずるホン・ヨンギの一人語りで構成されていて、ミュージックビデオのような作りになっています。
だから、なおのこと、シム・ウナさんのかわいさが引き立ちます。

オープニングとエンディングにソマリアかどこかの戦闘シーンや飢餓に苦しむ人々が出てくるので、きっとメッセージ性の強いドラマなのでしょうが、私には、あまりよく理解できませんでした。
でも、ヨンギの独白の中の「私は車が欲しい。だから孤独なのだ。」という言葉に強く惹かれました。
物欲に支配されたが為に、かえってすべてを失ってしまいつつある人間。。。その、象徴としての戦争・飢餓。。。なのかな?。。。そんなふうに考えました。
あるいは、このドラマは、このような現代人の矛盾を描いているのかもしれません。
そう思った理由は、追い追い述べていきたいと思います。

ホン・ヨンギは市役所の公安係。
駐車違反を取り締まるのが仕事です。
就職したばかりの頃は、それなりに仕事に誇りを持ち、充実した日々を送っていたのでしょうが、次第に、都会の中で孤独感を味わうようになります。
彼女は、駐車違反の取り締まりを一層強化し、夜間勤務も志願して、いくら見逃してくれと頼まれても、ひたすら違反切符を切り、お金を貯めます。
通勤時に電車の中で痴漢に遭うことが多く、こらえきれなくなったある日、彼女は未だ車を買うには十分でない貯金をはたいて、車を購入します。
車を買いたいという欲望の理由が痴漢から逃れるためだったのなら、ここに、まず一つの矛盾があります。
なぜなら、彼女が痴漢から回避できる最良の方法は、通勤を止めること、すなわち仕事を辞めることだからです。
ところが、彼女は、痴漢から逃れるために車を買おうと思いつき、そのために仕事を増やし、そのことによって、痴漢に遭遇する機会を自ずから増やしています。
私は、以前、こんな4コマ漫画を読んだことがあります。
海辺で寝ころんでひなたぼっこをしているある南の島の住人が、あくせく働く日本人にこう尋ねます。
「君は、どうしてそんなに働くの?」
働き蜂の日本人は答えます。「将来、寝て食べて楽に生活するためさ。」
これを聞いた南の島の住人は、笑いながら、こう言います。「なぁんだ、そんなことなら僕はもうやってるよ。」
車を買って、ドライブをしようというなら、彼女の生活はより豊かになるなるでしょうが、通勤のためとは、いかにもバカバカしく悲しい気がします。
でも、よく考えてみると、私自身、それと同じように通勤のために車を買い、彼女と同じようなむなしい生活をしていることに気づかされました。

しかも、彼女はその車を違反駐車しなければなりません。
駐車違反の取り締まりで稼いだお金で買った車を違反駐車し、ついには違反切符を切られ、レッカー車に牽引されてしまいます。
それもまた矛盾の一つでしょう。

しかし、何はともあれ、彼女は車を買った晩は孤独から解放され、好きな男に出会うことができます。
それが、写真のビョンホンシです。

彼女は、その写真をパスケースに入れて持ち歩き、妄想をたくましくします。
動くビョンホンシが登場するのは、ドラマが始まってから44分後、この彼女の妄想の中です。
この、ビョンホンシがカッコ良いのです。
妄想の中で、ヨンギはビョンホンシと握手をし肩を寄せ合います。
まるで、ビョンホンファンの妄想さながらです。(でしょ?)

田舎に帰ったときも彼女は両親に写真でしか知らない彼を恋人だと紹介します。
そして、帰路、むなしさを覚えるのです。
これは、少し前に流行った「負け犬」の心境でしょうか。
今年は同じ独身女性を表す言葉でも「アラフォー」が流行語になって良かったですよね。
確かに、今の40代前後の女性は若くて綺麗ですもん。
そう言えば、お仲間さんの中にも20代かとずっと思ってたら、「アラフォー」世代だったって方がいらっしゃいましたっけ?
あれ?「アラフォー」は、既婚者も入るんでしたっけ?

さて、ドラマが始まって48分。
ソウルに帰ったヨンギは現実の彼に出会います。
でも、妄想はもろくも崩れ去ります。
彼は、「駐車違反を見逃してくれ。」とせがむ類の男だったからです。
彼女は彼に背を向け、誓います。
「私は、もう何も願わない。」と。
彼女は、自分に必要なのは、自由と力を与えてくれる太陽だけだと悟るのです。
でも、そんな彼女が、やはり、彼とのキスシーンを妄想するのはなぜでしょう。
そのキスシーンが、また、キャーなのです。 
でも、カメラがパーンし、ヨンギの表情をとらえると、彼女の表情は上の空。。。
この辺りは、二重の矛盾と言っても良いのではないでしょうか。

結局、わかってはいるけれど欲望を捨てきれないのが人間。
欲を追っているようでも、どこか醒めているのが現代の都会人。
そういうことなのでしょうか。

ビョンホンシは、ほんの少ししか登場しなかったけれど、このドラマ、好きなドラマでした。
韓国は、売れ筋の作品しか作らないと聞いてたけど、このドラマを見る限りそんなこと無い気がしました。
派手さは無いけれど、深く考えさせられる良いドラマだったと思います。


SBS 70분 드라마(SBS70分ドラマ) より 「나는 원한다(私は願う)」
1997年6月29日放送 一話完結.
演出:イ・ジャンス
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by lee_milky | 2008-12-06 16:48 | ■이병헌 씨 出演ドラマ■ | Comments(4)