肉体が感じる

感動としては、美術展に行ったときのように穏やかだったはずなのに、なぜか「アイ・カム」のことが頭から離れません。
すぐにでも映画館に行きたいし、いつでも誰かと語り合っていたい。。。でも、そうできないのが現実です。

トラン・アン・ユン監督の「観ている人の肉体が何かを感じ、それが感情のどこかに訴えかけられる。そのような伝わり方を理想としています。」という言葉にあてられたのでしょうか。

私は、美術の授業に言葉は要らないと思っています。
でも、映画とは異なり、「分かる人には分かる」授業であってはなりません。
でも、だからと言って「誰にでも簡単に分かる」授業はしたくないのです。
自分で考えなければならない授業。。。それを目指しています。
制作を始めたら、作品は生徒のものだから、直接的な指導は一切しません。
だから、私は、説明を聞かなければ分からない生徒のために、補完の手だてとして言葉で説明します。
制作の前や制作の途中に、ものの考え方や画家の姿勢などをずーっと喋ってる。
でも、それは、あくまでも補完であって、説明自体が目的ではないから、分かったかどうかを更に言葉で測る必要は無いのです。
そもそも、言葉に置き換えたからといって、それを言葉で理解する必要もないのだから。
でも、それは、誰にも理解されません。
同業者に相談しても、そんなにこだわらなくても良いのにと言われるばかりです。

さて、今日は職場で「アイ・カム」の話題が出ました。
今週の日曜日に、同僚のご主人のお母さんと妹さんが、韓流好きとキムタクファンなので、「アイ・カム」を親子で観に行った帰りに同僚の家に立ち寄って行かれたそうです。
お母さんは、「今までキムタクは好きじゃなかったけど、この映画のキムタクは良いよ。イ・ビョンホンの演技もすごかったし、私はこれまで観た映画の中で一番良い映画だと思えたけど、あんまり評判は良くないのよ。」と、おっしゃったそうです。
私は、先の監督の言葉を紹介しながら、「日本は過去のお粗末な美術教育のせいでこういう概念は理解されにくいんですよ。」と説明しました。
すると、同僚の言うことには、このお母さん、美容師をされていて、とても前衛的な方なのだそうです。

その話題が出てから、数時間後、今度はひょんなことから、過去の朝鮮人差別のことが話題になりました。
教頭「当時は韓流ブームが到来するなんて思いもよりませんでしたね。韓ドラなんかは、ご覧になりますか。」
私「はい、時には観ます。」(あはは。真っ赤な嘘です^^;メイルンパヨです^^)
ビョン友ちゃん「時には?うそばっかり。」(小声)
教頭「そうですか。私は、家内に付き合って何度か観始めましたが、全話観たのは一つだけです。ほら、数年前にカジノのドラマやってたでしょ。えーっと、なんて言ったかな。。。」
私「オール・インですか?」
教頭「そうそう、オール・イン。あれだけは観ました。あれは、良かったですね。昔の日活映画を思わせました。男は男っていう感じでね。」
ビョン友ちゃん「教頭先生、それは俳優が良かったんですよ。」
教頭「そうそう、あのギャンブラー役が良かったですね。えっと、何という俳優だったかな。」
ビョン友ちゃんと私「・・・」
教頭「えーっと。えーっと。あっ、イー何とかいう人ですよ。ほら。」
私「もしかして、イ・ビョンホンですか。」
教頭「そうそう、そうです。あの人はすごかったですね。」
ビョン友ちゃんと私「^^」
[PR]
by lee_milky | 2009-06-16 23:36 | +I come… | Comments(4)
Commented by 南の風 at 2009-06-18 20:08 x
milkyさん、こんばんは
うわ~っ、教頭先生素敵!
オールイン好きな男性、私も知ってます・・・
韓ドラにはまった奥さんと一緒に見ていたそうですが
やはりオールインが好きだったそうですよ~
私もイナさんがスタートですから、うれしいですね

そのご夫婦、とっても映画好きな方たちで先日、「アイ・カム」も
見て来られたって聞きました
感想はどうやら「難解な映画だった・・・」とかですが

私も2回見てきました
2回目は満席でしたよ~
だれも最後まで席を立たず、かなりの方がエンディングまでじっとしてました
ドンポの涙は懺悔とリリの快復への感謝なのかなと受け止めました
milkyさんの記事を読みながら、ふと原作を完走していないのに気づいたところ
読み直してみようと思っています
村上春樹のIQ84も気になっていますが・・・

Commented at 2009-06-19 09:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lee_milky at 2009-06-20 01:35
☆南の風さん、こんばんは。
オールインは男性受けするドラマですよね。
アイリスもそうなると良いです^^

アイ・カムは難解な映画という印象が定着してしまった感がありますね。
確かに想像力をかき立てられると言うか、頭が自然にフル回転してしまう映画ではありますが。

ひとの子、是非お読み下さい。
最近、押し売りみたいにひとの子を勧めてるのですが、みなさんから拒否られてます^^;
1Q84は、職場の図書館にいずれ来るそうですので、少し待ってみようかと思っています^^
Commented by lee_milky at 2009-06-20 01:54
☆ at 2009-06-19 09:07 さん、お知らせありがとうございました。
あぁ、やっぱり監督のイメージはフランシスベーコンなんですね。
あちこちでフランシスベーコンだという意見が上がっていましたが、私的にはロダンがそうかなと思っていました。
2回目に観たとき、アトリエの造りがフランシスベーコンのそれに似てる気はしたのですが。

緑ね。確かに好きですね。
今も緑を着てるし^^

でも補色の紫も好きですよ。
ドンポの色ね^^

「夏至」はビデオを持ってるので、時々、絵の好きなところだけを観ています。
映画そのものは「パパイヤ」の方が好きですけど。
私は「シクロ」を観てないんですよ。
なかなか無いですよね。
<< GBW日本予告編の是非について I Come with the... >>