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8分の壁・2時間の壁

土曜日は、半ば発作的にGBWを観に行きました。
仕事でちょっと嫌なことがあったので、チャンイに癒してもらおうと思ったわけです。
でも、悪い奴のチャンイがへたれの私を癒してくれるはずもなく、その嫌なことの一つが、この夏、放送部が作ったテレビ番組のことだったために、映画にリンクしてしまって、余計に要らぬことを考えてしまいました^^;

NHKの中学校放送コンテストに出品するためには、制作する番組は著作権の問題と6分以上8分以内という時間の問題をクリアしなければなりません。
ですから、最近は、ドキュメンタリーが影を潜め、あらかじめ台本を作ってから撮影に臨むフィクションに片寄っています。
そのような中、私達は、学校行事に題材を求めたドキュメンタリーを制作することに決め、今年度のはじめから撮り貯めた膨大なVTRを観ることからはじめました。
8分以内に収めなければならないことは分かっていたので、例えば入学式の様子を伝えるために、一瞬で印象的に入学式だとわかるカットを探すのに、苦労しました。
それでも、粗編集を終えてみると、20分近くの番組になってしまいました。
でも、コンテストのテーブルに載せるには、どうしてもこれを8分にしなければなりません。
1カット1カット、こだわりを持って選んだものを削っていく作業は困難を極めましたが、仕方ありません。
とにかく、私達は、この番組を通して伝えたいことを見失わないということを第一条件にして、試行錯誤しながら、締切ギリギリにようやく完成させることができました。

努力の甲斐あって、初めて制作した番組だったにもかかわらず、ドキュメンタリーだったことが幸いしたのか、この番組はコンテストでも良い評価を受け、思わぬサプライズまでいただきました。
でも、番組に対する書評を見ると、私達にとって8分の壁が如何に険しかったかを思い知らされました。
「もっとこういうシーンが欲しかった。」「こういう構成の方が良かったと思う。」といった書評の内容が、ことごとく、はじめの20分の番組では実現できていたことだったからです。
それらのシーンを入れて8分に収めるにはどうすれば良いか、具体的に教えて欲しいと思ったほどでした。

さて、この番組は文化祭で全校生徒に披露する予定です。
でも、そのことについて、今度は校内でクレームが付きました。
そのクレームの具体的な内容については、ここでは差し控えますが、それは、私の考える常識では有り得ないクレームです。
気の短い私は、これが自分の作品なら、そのクレームに腹を立て、文化祭での発表はすぐにでも中止すると言うでしょうが、これは、生徒が作ったものだから、やめるわけにはいかないので、やっかいです。
やっかいだから、映画を観ながら、あれこれ考えてみたら、やはり行き着くところは8分の壁でした。
このクレームも、8分に削る前の段階ならつかない種類のものだったからです。

映画を観ながら、更に考えました。
ジウン監督が4時間の映画にしたいと言ったというこのGBW。
無駄なシーンが多いとか、盛り上がりに欠けるとか、人物描写が希薄だとか言われているけど、ジウン監督の思惑通りに4時間の長編で仕上げていたら、いったいどんな映画に仕上がっていたのだろうかと。
無駄に思えるシーンも繋がりがあれば無駄でなく、時間や映倫のためにカットされたシーンが復活できれば、もっと盛り上がりのある映画になっていたのかも知れません。

ついつい多く撮ってしまったというこの映画の映像の影には、ビョンホンシが居ることは間違いありません。
以前、私は、ビョンホンシはアイディアを出し過ぎると思っていました。
なぜ、あんなに出すかが、昨年の集中インタビューで解決してからは、監督がビョンホンシのアイディアに受けて立たなきゃと思っていました。
でも、この夏、自分自身がドキュメンタリーで苦労して、「ビョンホンシが色々アイディアを出すことによって、監督がぶれたとしても、それはあながち悪いことではない。」と思うようになりました。
なぜなら、現実の世の中ってそういうものだから。
監督がぶれることでリアリティーのあるものに仕上がる可能性が高くなるような気がします。
それは、俳優さんのアドリブでシーンが活性化するのに近いかもしれません。
なぜなら、リアルな世界では相手の台詞は決まっていないから。

長くなりましたが、最後です。
今日、このレビューを書き始めたときは、私は番組作りそのものが嫌になっていました。
でも、考えたことをぶつけたら、すっきりして、制作意欲がまた湧いてきました。
クレームをつけた人にも、呆れたり、諦めたりするのでは無く、彼女の気持ちになってもう一度考えてみます。
だから、焦点のぼやけた文章になっていますが、カットしないで、このまま公開しますね。
ありがとうございました。
by lee_milky | 2009-09-27 02:44 | +グッド・バット… | Comments(12)
Commented by ナーナ at 2009-09-27 12:17 x
こんにちは。
最近個人情報保護法が行き過ぎて、学校の広報紙に使う写真は、全部該当者に掲載許可、集合写真で顔がわからないものでさえ、いちいち許可を求められますね・・・・・
学校のサイトの写真なども、顔がボカシなど、よくありますね!!
私的には、載っていたら嬉しいものですけど・・・・

公立は学級名簿さえ何年か前から廃止されたので、近くに誰が住んでいるのかさえ???状態です!!
先生の住所も分からないので、年賀状の時期には聞きます!

ここまで徹底しているので、さすがに電話で子供絡みのモノ売りは来なくなりましたが・・・
Commented by みずき at 2009-09-27 13:20 x
milkyさん こんにちは。
映画の出来もこの編集作業にかかっていますよね。だから観た人によって感想も色々で、監督もアナザーバージョンを作りたくなるのでしょうね。

韓国ドラマは長い(60~70話)ほど面白いし、良い作品が多いです。
まあ中だるみはしますが、韓国という文化、人間性がよくわかりますし、次が見たくなってきりがないほどです。
最近は16話くらいが多くなんだか軽くなっている感じがします。20~24話くらいあると、まあ見ごたえがありますが。

↓のみなさんのコメントで私もキム・ソヨンさんが好きです。キム・テヒさんが相手役と決まった時「うわっ、嫌だ」と思ったくらい苦手です。
「イヴのすべて」はドラマ見始めのころ観ました。ですから韓ドラ特有のいじめはビックリしましたし、韓国人の気性の激しさも驚きました。
「美日々」もそうでしたわ。でも新鮮でしたね。
Commented by lee_milky at 2009-09-27 18:28
☆ナーナさん、こんばんは。
NHKの方は、以前は出典を記入すればよかったのですが、今は、事前に使用許可をとらなければなりません。
それには、料金も発生するので、今回は、入学式の時の入場行進のBGMの生徒のリコーダー演奏を消し、著作権フリーの音源を使いました。
肖像権についてもコンテストの本線に出す前に全てクリアしました。
夏休み中だったので、部員の保護者の方がかけずり回って、了解を取って下さいました。
今回のクレームは、謂わば、肖像権の逆?
なぜ映っていないのかというクレームでした。
難しいですね。
どの子のどの生徒も同じ時間登場させるとなると、番組は成り立ちません^^;

そうですね。
私達の住所は公表しません。
そのわりに、マンションの売り込み電話は凄いですが。。。
その代わり携帯番号は出回ってます^^;
遠征の時などにやっぱり便利だから、つい連絡してしまいますね^^
Commented by lee_milky at 2009-09-27 18:35
☆みずきさん、こんばんは。
なるほど、日本と韓国とでは連続ドラマの長さが全く異なりますね。
やはり、国民性でしょうか。
だから、韓国でうけたものが日本でうけないとしても不思議はないですね。
こどもの頃、ハリウッド映画は、本国で当たらなければ日本でうけると言われてると聞きました。
当時は、日本人はお涙頂戴が好きな国民だったみたいです。
韓ドラを沢山ご覧になっているみずきさんならではの見解ですね。
ありがとうございました。

キム・テヒさんとキム・ソヨンさんの好みもドラマをご覧になってあえてのご意見でしょうか?
私は、どちらも演技されているところはアイリスのメイキングが全てなんですよ。
だから、私がソヨンさんが良いと思ったのはインタビューに対する受け答えの内容です。
私、ビョンホンシもインタビューから嵌ったんですよ^^
キム・テヒさんについては好きも嫌いもほとんど判断の材料がないですね^^;
Commented by ナーナ at 2009-09-27 20:12 x
こんばんは。
たびたびで、しつこいですが・・・・

天国の階段で、キム・テヒが、ハン・ユリという役名だったか?で、チェ・ジウをイジメまくります!!
なんか、演技が未熟だったような気がします!!
キム・ソヨンの悪役の方がスゴみがあって、よかったような!!
天国の階段もオススメです!!
チェ・ジウがなんてかわいそうなことか!と思えます。
今、マネージャー暴行事件で騒がれているシン・ヒョンジュンも、美しき日々のヤン・ミミといったお馴染みのメンバーも出ていますので、ぜひ!

イヴのすべても、天国の階段も、それぞれ2サイクル見た!というヒマ人です!!
Commented by lee_milky at 2009-09-27 20:26
☆いや~ん、ナーナさんが熱い^^
キム・テヒさんも悪役だったんですか?
そういうことなら、演技力と偏差値に相関関係はないのでしょうね^^

でも、私が思うに、ビョンホンシって、相手役を美しく見せるだけでなく、上手に見せますよね。
だから、アイリスではキム・テヒさんも良いかもしれませんよ。

それにしても、2サイクルですか?
羨ましいです。
私も退職したら(未だ10年以上あるけど)毎日韓ドラ見て過ごします。

先程まで韓国語のリスニングをしてましたが、リタイヤしました。
もう一度、文法に戻らないと語尾の言い回しがやばいです^^;
Commented by 南の風 at 2009-09-27 23:34 x
milkyさん、こんばんは
お久しぶりになります

私はGBWを2回見ました
こちらでの上映は先週末で終わってしまいましたので
次は日本向けのDVDBOXが出るのを待つしかありませんね
多くの俳優さんたちが出演され、熱演された場面がカットされてるなんて
とても残念です
私もドラマと映画の時間をいつも考えますね
2時間という時間に集約する作業は本当に大変なことだと思います
よほど構成がしっかりしていないとまとまりのないストーリーになりますものね
今でもJSAはやはり原作がしっかりしていたって思います
8分のドラマ構成も大変ですよね
子どもたちの卒業アルバムでも親にとっては不満を感じたりするんですよ~
全体のバランスより個を優先したい親のエゴが優先しますものね
ところで、ナーナさんから話題が出ました「天国の階段」
今、まさに私が見ているところなんです
キム・テヒさんの意地悪さ、充分味わってますよ~
アイリスはキャリアのある男優さんたちの演技がとても楽しみです
ビョンホンさんとスパークする演技、みものですね
メローよりも男たちのドラマのような感じがしてますますわくわく感UPですよ
Commented by lee_milky at 2009-09-28 00:10
☆南の風さん、こんばんは。
あぁ、そうですね。
JSAは、あれほど時間軸が変化してもとても分かりやすかったですね。
だからこそ、どの国の人が見ても納得の映画だったのでしょうね。

8分のドラマの方は、保護者じゃなくて、担任なんですよ。
「私が指導力がないから、映像が短くて生徒に申し訳ない。」と言われた日には唖然としました。
はは。
結局、ここで書いちゃった^^;

あぁ、「オールイン好き」の南の風さんらしいコメントですね。
もうすぐオンエアですね。

私、CSでハリウッドのラブロマンスを見る度に、ビョンホンシがこんな映画に出たら良いのにって思ってます。
なにせ、「誰秘好き」ですから^^
Commented by orugann at 2009-09-28 22:33 x
milkyさん こんばんは
本当にわかりやすく、見やすくなりました。
今までは、「お気に入り」の設定記事から入るので、
時々設定しなおしていました。コメントから最新記事
に飛んだりしていました。

今は「HOME」から、1発で飛べます。
今日KBSでミーシャのCM後、しばらくしてから
21時55分に「アイリス」予告編流れました。
本当に期待してしまいます。次から次へとうれしい
ことばかり続きます。幸せです(笑)

「8分の壁・2時間の壁」
いいネーミング、キャッチコピーですね。
本人にとっては、一大事で、きっと真面目な方なので
しょうね・・・milkyさんの困ってみえる様子が
目に見えるようです(笑)自分でやってみて
始めてわかることでしょうか・・・

監督も大変な思いをして編集されるのだと、
この記事で実感しました。しっかりと自分の言葉で
語られるビョンホンさん、いいですよね~~
いつも考えさせられます。ありがとうございます。
Commented by lee_milky at 2009-09-28 23:24
☆ orugannさん、こんばんは。
わー、今日もKBSをご覧になってたのですね。
羨ましいです。
私は、今夜は仕事を持ち帰ってまして、今は、休憩中です。
でも、予告の流れた時間まで教えて頂いたから、余裕が出来たら、私もその時間帯に見てみるかな?

それにしても、↑の支離滅裂な記事にこんなに対応して頂いて、感激です。
ありがとうございます。

今日は、嬉しい記事が沢山上がってましたね。
ホント、私達幸せですよね^^

>しっかりと自分の言葉で語られるビョンホンさん、いいですよね~~
まさに!!
今日、上がっていたキム・テヒさんに関する談話も素晴らしかったですよね。
ビョンホンシにインスパイアされて、キム・テヒさんがどう変わるか、それも楽しみになってきました^^


Commented at 2009-09-29 01:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lee_milky at 2009-09-29 20:55
☆at 2009-09-29 01:27 さん、こんばんは。
わぁ、そうですか?
私も嬉しいです。
ずっと以前に、記事に上げたことがあったのですが、そのインタビューにはじめに反応したのは夫なんですよ。
男性からも納得される男性って、良いですよね^^

なるほど、ネットのお陰で感じられることに感謝しなければ。

スエちゃんとのことは、夏物語の仲の良い感じのプロモーションからは想像もつきませんでした。
スエちゃん、もともとビョンホンシのファンですものね^^

はい。
ありがとうございます。
常に忘れてならないのは、そのことだと思います。
お陰様で、どんなに荒れてる状態でも、こども達は可愛いから救われます。
特に、今は、とても落ち着いた学校に勤務しているので、愚痴を言うと罰が当たるかも?
なんて、言いながら、ここでやっぱり愚痴ってる私って?

ありがとうございます。
頑張ります。
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