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「第2回日韓次世代交流映画祭」報告VOL.5

ようやく、「特別企画 歴史映像プロジェクト/上映会とシンポジウム」の内容に入ることができます。
実は、映画祭から既に2ヶ月以上も経過しているので、現場に居たときと今とでは、私の認識が随分と変容しています。
ですから、当日の私の感想と行動をまずはVOL.5で書き、現在のとらえ方をVOL.6で追記したいと思います。

「戦争期の朝鮮映画をどう見るか」というタイトルの通り、このプロジェクトでは、まず「志願兵」と「家なき天使」の2本の日本の朝鮮統治時代の映画の上映後、皇民化政策や志願兵問題研究の第一人者である学習院大学教授宮田節子先生、韓国の新進気鋭の研究家で東北アジア財団研究委員であるナム・サング先生、韓国映画史研究の権威、また韓国映画評論家協会の創設メンバーで現特別顧問でもあるキム・ジョンウォン先生によるシンポジウムが行われました。

まず、宮田先生より当時の朝鮮に於ける志願兵制度と皇民化政策について詳しい説明がなされた後、ナム・サング先生、キム・ジョンウォン先生の順に2編の映画が親日的な作品か否かについての自説の説明が行われました。
現在の韓国に於いては、親日映画なのかどうかが植民地期の朝鮮映画を見るバロメーターになるそうで、このことは過去記事で取り上げた親日派狩りと無縁ではなさそうです。

さて、2編の映画の内、「志願兵」については、お二人とも「親日映画」であるという見解で一致していて、これは、とりもなおさず韓国国内の一般的な見方に一致しているとのことでした。
しかし、「家なき天使」の方はナム・サング先生は「親日映画」、キム・ジョンウォン先生は「啓蒙的な性格を持つリアリズム映画」という違った見解を述べられました。
私は、この2つの説を興味深く聞きました。
いえ、興味深いのを通り越して、やや興奮していました。
なぜなら、それは、同じ映画を対象としていても、それを学問上の資料として見るか、芸術として見るかによって、見解が全く異なるものになる様を目の当たりにしたからでした。

光栄にも、私達ボランティア一同、パネリストをはじめこのプロジェクト関係者の方々とお昼をご一緒させて頂きました。
ナム・サング先生とキム・ジョンウォン先生はその意見を分かつ形になった発表の後にもかかわらず、ずっと行動を共にしていらっしゃいました。
・・・と、言うより、若く、日本への留学経験がおありになるため日本語も堪能なナム・サング先生が、通訳も含めて、お年を召したキム・ジョンウォン先生のお世話をされているのでした。
そのお二人に、私は、思い切ってシンポジウムの感想を述べました。
すると、ナム・サング先生の通訳で私の感想をお聞きになったキム・ジョンウォン先生がその通りですと何度も頷きながら、握手して下さいました。

昼食を終えて、会場のビーコンプラザに戻り、トイレの手洗い場で「レジュメを取るのを忘れた!!」と叫ぶ私に、これで良かったらと、偶然、隣で手を洗っていらっしゃった宮田先生が御自身のレジュメを下さいました。
なんと、それは御自身の担当の部分に蛍光マーカーが引いてあるお宝のようなレジュメでした。

■司会を担当されていた近畿大学の有松しづよ先生が、このシンポジウムの報告をされていますので、ご参照下さい。→  

■この映画祭の仕掛け人である下川正晴先生が「奴奴奴」についての記事を上げていらっしゃいました。
また、ミーハーな小母さんと言われそうですが、貼っておきます^^→

■はじめに述べましたように、このシンポジウムについて、現在感じていることを、vol.6で報告したいと思います。

■今月、20日に日韓次世代映画祭共催の映画「愛と誓ひ」上映会とシンポジウムが、九州大学で開催されます。
「特別企画 歴史映像プロジェクト/上映会とシンポジウム」でもお会いしたキム・ジョンウォン先生、下川先生、有松先生もご出席のようです。
私も、参加の予定です。
近隣にお住まいで興味のおありになる方は、是非ご参加下さい。
会が終わりましたら、みんなでワイワイ街に繰り出すのも良いですね。
参加してみようかなとお思いの方は、もし宜しければ、コメ欄にて非コメでお知らせ下さいね^^
by lee_milky | 2010-03-06 19:59 | 韓国映画関連映画祭 | Comments(0)
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