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チスル



日韓映画文化交流研究会の5月の例会はチスル
の観覧と韓国料理を楽しみながらの語る会でした。

チスルとは済州島の方言でジャガイモのこと。
温厚な人物が多いとされる済州島の住民が、わずかなジャガイモを敵であるはずの兵士にも分け与えたことから映画タイトルにされました。

そのジャガイモも、もともと食べるために焼いたのではなく、足の悪い母を置いて洞窟に逃げ込んだ住民が、母を心配して家に戻ってみると、家も作物も焼き払われていました。
焼け跡からは、母親の亡骸と焦げたジャガイモが出てきました。

住民は、洞窟に避難する仲間に心配をかけまいと、母のことは内緒にして、ジャガイモを手土産に戻ります。
洞窟の仲間は彼が家の庭先で、のんびりたき火をして焼き芋をしてきたと思いこみ、飢えをしのぐために、分け合ってジャガイモを食べます。

このように、心優しい済州島の人々を死の淵に追いやったのは戦争でした。
そしてまた日本の朝鮮半島統治と無塩ではなかったのです。

第二次世界大戦で日本が連合国に降伏すると、アメリカ軍とソ連軍が朝鮮半島を北緯38度線で南北に分割し占領しました。
アメリカ主導で進められていた南だけの単独選挙が国の南北分断を決定的にするとして、1948年4月3日、選挙に反対する済州島民が武装蜂起。
それが発端となり、米軍が作戦統治を行っていた韓国軍と警察は、海岸線5kmより内陸にいる人間を暴徒と見なし、鎮圧の名の下、無差別に虐殺します。
これが、「済州島4.3事件」で、その後、7年もの間に約3万人が犠牲となりました。
その大半は思想や信条とは無縁な人々で、日本に逃れた島民も多かったといいます。

映画は、済州島出身の若き映画監督と済州島出身のオールスタッフの元、低予算で制作されました。
モノクロの映像が狭い洞窟と事件の悲惨さを見事なまでに表現していました。


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by lee_milky | 2014-06-11 23:28 | 日韓映画文化交流研究会 | Comments(11)
Commented by ナーナ at 2014-06-14 11:49 x
こんにちは。
こちらでは、お久しぶりです。
チェジュド出身の海女さんが、日本には多いそうですね!!

ところで、以前韓国の絵本を80冊以上読んだのですが、しろいはうさぎというのが、チェジュドを舞台にしたもので、ふかしいもが出てきます。
じゃがいもがチェジュドで栽培され食べられていたんですね。
この絵本、解説を読まないと、気づかないことだらけでした。

韓国の絵本は、日本の翻案作品だったり、同じものだったりですが、意外と奥が深く、たとえば、水宮歌(=ウサギとカメ 日本のそれとは違う)は、ルーツがインドのパンチャタントラだったりします。

しろいはうさぎ の内容について書いたことをリンク貼っておきます。

http://matome.naver.jp/odai/2137584200117151301?&page=7
Commented by lee_milky at 2014-06-15 00:54
☆ナーナさん、こんばんは。
知らないことだらけのコメントでした。
絵本も見せて頂きました。
それにしても、80冊とは‼︎
ありがとうございました。
Commented by ナーナ at 2014-06-15 10:13 x
こんにちは。
見ていたたきありがとうございました。

絵本で結構、韓国の文化、昔話を手軽に知ることができます。
韓国絵本界の翻訳は、おおたけきよみ(児童文学専門)、かみやにじ(韓国の歴史・文化)、ピョン・キジャ(読物翻訳)、このお三方です。
例外的に小倉紀蔵、黒田福美が韓流ブームに乗って出してみました的がありましたが・・・

おおたけさんが、韓国の文化や伝統を伝えるものをたくさん翻訳されています。非武装地帯に春がくると なんていう政治的なものもありますが。
こういうの、韓国の子どもたちは小さいうちから読んでいるんすね!!
おおたけさんは韓国に留学して統治時代の日本語の文献を図書館で検索するのに、ハングルなのでストレートにいかずなかなか見つからないというエピソードを雑誌で書かれていました。

あと分かったのは、古い時代の韓国の作家さんは(文の方)、日本に住んでいた方が多かったということ。クォン・ジョンセンなど。
クォン・ジョンセンはキリスト教者ということで、小説の長編でも書くものは胸を痛めつけられるものばかりです。
Commented by ナーナ at 2014-06-15 10:36 x
あと感じたのは、
たまたま道教の方にハマっていたのですが(長くなりますが、地域の庚申塔めぐりをしたのがきっかけです)、韓国を知るには、道教ですかね~!! 風水(日本のインテリア風水とは別物)や、十長生。一般家庭にも溶け込んでいるようですが、景福宮にも描かれているというので。
そういったことも絵本に盛り込まれているので、絵本で手早く韓国の文化を吸収できますね!!オススメです!!
Commented by lee_milky at 2014-06-16 00:08
☆ナーナさん、まー、なんとたくさんお勉強されてるんでしょう。
私も、少しずつ読んでみることにします。
アマゾンのサイトがリンクされてるので、便利ですね。

ipadを買ってから、本を読む時間が激減してるので、本を読もうと思っていたところでした。
まずは絵本から^^

ありがとうございました。
Commented by ナーナ at 2014-06-16 20:12 x
こんにちは。

本の画像貼る時、検索かけて、貼り付けます。なるほど。気がつかなかったけど、naverから飛んで売上に結び付くと、naverの収入になるわけですね。
gettyimagesの画像も、以前から貼り付けられるようになっていましたが、貼り付けた分だけgettyimagesから、naverに見返りがあるというわけですね!!

gettyimagesの画像は、今、ブログに貼りつけたり、SNSで拡散することができるようになりましたが、使われれば使われるほど権利者に見返りがあるそうです!!
以前は肖像権があるからと画像は一般的に貼り付けられませんでしたが、今は貼り付けるのがビジネスに結び付くという方式に代わってきています。

タダで利用できるサイトにはそれなりの収入源があるものなんですね。
広告以外でも。
気づかせてくれてありがとうございました。
Commented by lee_milky at 2014-06-16 20:44
☆ナーナさん、ネットの世界も様変わりしてるんですね。
でも、だから、Facebookでは感嘆にシェアできるんですね。
著作権云々でうるさく言うのも、自由にシェアさせるのも、全てはお金を儲けるためですね。
管理者もだんだん利口になってるってことでしょうね。

だったら、ブログの早く対応してほしいです。
それとも、ブログそのものが淘汰されるのかな?

ありがとうございました。
Commented by ナーナ at 2014-06-17 18:29 x
こんにちは。
余計なお世話ですが、易経(四書五経のひとつ)にハマると、かなり韓国の習慣などが見えてきます。名前で行列字を使うというのもそうですが、太極旗。 カオス=>陰陽=>八卦 これをあしらったのが太極旗です。
陰陽+五行=十干で、十干十二支=六十干支。
韓国で名前の行列字に使いますし、日本では六十干支が身近ですね!!

入口は道教ですが、出ている易経の本、読みまくりました。おそらく全部読んだかも!!
そのうち易占までやって、当たりまくるので、こわくなってやめました。

ヘッセのガラズ玉演技という長編作品では易占がでてきますし、ライプニッツが八卦から二進数を生み出しました。
中国からドイツに宣教師が易経を運びました。

というわけで、奥が深いので、こっちの世界もど~ぞ!!
Commented by lee_milky at 2014-06-17 22:14
☆ナーナさん、まあ、なんと博識なんでしょう。
ついには、易ですか?

名前の行列字とは、同族同姓同代の男子に同じ文字を付けるというあれですか?
それで、名前で代がわかるという。

それにしても、八卦から二進数というと、極論すれば、八卦からコンピュータということですか。

まだまだ奥が深そうで、全くついて行けません^^;

ありがとうございました。
Commented by ナーナ at 2014-06-18 14:59 x
こんにちは。
ひとつ重要なこと忘れました。

>ヘッセのガラス玉演技という長編作品では易占がでてきますし、ライプニッツが八卦から二進数を生み出しました。
中国からドイツに宣教師が易経を運びました。

ユングは、治療に易を取り入れた」そうです。日本では河合隼雄さんがユングの第一人者ですが、日本では適さないだろうということで、箱庭療法をやったそうです!!

さすがに、日本では、治療に易やったら、怪しげですもんね!!

易は、共時性=シンクロニシティーです!!
今でも、私はよくこの言葉使っています。気に入ったみたい(爆)
Commented by lee_milky at 2014-06-18 22:00
☆ナーナさん、共時性=シンクロニシティーですね。
意味のある偶然の一致って面白いですね。
でも、それは偶然ではなく、今は解明されていない必然かもしれませんね。

科学的に証明されていない非科学と同じで^^

ありがとうございました。
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