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チョ・グンシク監督

この映画の撮影は、東京ドームでのファンミの直後から始まりました。
韓流ブーム真っ盛り。
ビョンホン人気も最高潮で、ビョンホンブログが林立し、夜な夜なビョンホンシのこと、出演作のことを語ってた時期です。

「甘い人生」の次の映画だということもあり、ついつい「甘い人生」のキム・ジウン監督とチョ・グンシク監督を見比べて、その風貌や絵画出身のジウン監督の達者な絵コンテとチョ・グンシク監督の棒人間のような絵コンテを比較して頼りなく思ったり、撮影風景の動画を見ては、監督がビョンホンシの言いなりになっている気がして、更に監督を頼りなく思う一方、ビョンホンシももう少し控えたらよいのにとハラハラすることも多々ありました。

でも、来週の自主上映会を前に、監督のインタビュー動画を確認してみると、チョ・グンシク監督にたいして、あの時私が抱いた印象は違っていたように思いました。

この映画のタイトルははじめは「여름 이야기~夏物語」でした。
「キョンアの花を折った男」という本をきっかけに芽生えた二つの恋を描いた映画だったのです。
ビョンホン演ずるソギョンとスエ演ずるチョンインの1969年の夏の恋とイ・セウン演ずるスジンとユン・ヘジン演ずるキムPDの現在の恋の二つの物語です。
それが、次第に過去の恋を中心とした映画に変更したので、現在のシーンが大幅にカットされ、タイトルも「그 해 여름~あの年の夏」に変更されました。

しかし、カットシーンはそれだけに限りません。
過去のシーンもテンポが悪くなるからという理由でたくさんのシーンがカットされています。
また、村長が息子にコツを前に、村民に向けて村に電気が通るという放送をするシーンは、演ずるチョン・ソギョンの演技があまりにうますぎて、恋愛映画の流れにそぐわないのでカットしたそうです。
このように、監督は、とても惜しいシーンだったと振り返りながらも、迷うことなく撮影したシーンをカットしています。

また、俳優の演技に対しては、次のように述べています。
ストーリーにとらわれた平面的な人物像ではなく、深みがあり現実感のある人間を描きたかった。
主役二人の感性をもう一歩踏み込んで引き出す。

私は、撮影に入る前に映画の全体像をある程度イメージしておきます。
まず大きな円を描いておきます。
そこに細かい感情などを書き足していくのです。
そうすることで私なりの答えを探し出せるのです。
それを俳優には強要しません。
演じながら自分で見つけて行ってほしいのです。
俳優たちが演技に迷ったとしても、私は答えを提示しません。
どうやって解決策を見出していくか一緒に悩むふりをするだけです。
答えは俳優自身に出させました。
つまり、ビョンホンシもスエさんも、チョ・グンシク監督の描いた円の中で演じていたのですね。


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by lee_milky | 2016-05-29 22:21 | +夏物語 | Comments(0)
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