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もう,いいやん

最近、職場で同僚から聞いたのですが、ある本によると、同じ種類の動物でも、外敵の居ない島では、猛獣は小型化し、小動物は大型化しているそうで、その本の著者は、それを日本人の内面に例えて、世界を圧倒するような偉大な人物も居ない代わりに、とんでもない悪人も居ないと説いているそうです。
押しなべて、能力も高く、人も良いと。
何か不都合があると、とりあえず誤っておけというのが日本人の発想であると。

それに比べ、侵略される歴史を繰り返した国の人々は、人物的に大きい人も多いが、そうでない人も多く、謝れば、自分の非あるいは負けを認めることになるので、絶対に誤らないし、常に猛高にものを言う傾向にあると。

だから、政治でも、日本の外交は常に謝罪の外交なのかしら?

これって、政治以外の世界でも言える事なのかしら?

実は、私、日韓関係の本を読みすぎたせいか、正直な所、食傷気味になっていました。
「もう、いいやん。」って。

韓国人や在日韓国人の著者が、これでもか!これでもか!って、私に畳み掛けてくる。
ごめんなさい。
私たち日本人が、悪かった。
お願い許して。
そう思う反面、話が、豊臣秀吉の朝鮮出兵にまでさかのぼると、正直、やりきれなくなる。
反論もしたくなる。

これが、彼の国なんだと思うとつらかった。
二つの国の距離を実感するから。


そんな時、読んだのが、「焼肉・キムチと日本人」という本でした。
著者は、チョン・デソンさん。
1933年京都府生まれの、在日コリアンで、日韓両国で、大学教授をされていた方です。
韓国で、古くから食されている焼肉とキムチが、いまや、日本の定番の食べ物になっている・・・そのことを素直に喜んでいらっしゃるのが、手に取るようにわかります。
韓国を愛してやまない。。。そのことが、行間からにじみ出てきます。
もしかしたら、日本のことも好きでいてくれるかもしれない。。。そんな風に期待したくなる軽妙な語り口です。

また、内容は、焼肉のルーツ・儒教文化とのかかわり・「放るもん」説のなぞ・キムチの歴史と文化・キムチの効能・日本の若者に受ける訳などなど、多岐にわたっていて、これを一冊読めば、物知りになれます。

キムチは、体力増進効果だけでなく、リラクゼーション効果もあるそうです。
この一冊は、私にとって、キムチと同じ役割を果たしてくれたようです。

チョン・デソン著「焼肉・キムチと日本人」(PHP新書)
by lee_milky | 2006-01-29 03:16 | Book Review | Comments(4)
Commented by 南の風 at 2006-01-29 15:20 x
こんにちは
穏やかな日がここ数日続いています
昨年末、小旅行の際に時間つぶしにと「韓国が死んでも日本に追いつけない18の理由」を何故か?空港の売店で見つけ、読みました
これは、経済の視点から書かれた物で、韓国内でもベストセラーになったようです
この解説のところで、小倉紀蔵氏「韓国人のしくみ」の著書について、少し、触れられてました。
先日、ご紹介の「韓国ドラマ、愛の方程式」の著者と同じ方ですね
昨日のこと、この本を注文しました
他にも、HAPPYとかのノベライズなど・・・まとめて
「我が心のオルガン」も本があるということで、調べましたが在庫切れでした
在庫切れとか言われると、余計に欲しくなります
「イ・ビョンホンの秘密」を読み返していたら、「誰俺」の映画について、「当時最高の人気を誇る女優との共演だったが、彼女との不調和な演技と中途半端な映画の構成が原因で、興行的には失敗する。・・・」との記述を見つけました
何となく、二人の恋愛関係に違和感を感じていたので、妙に納得をしてしまいました
アスファルトの時も何かどきどきするムードでもなかったし・・・
若さゆえだったんでしょうか?
Commented by lee_milky at 2006-01-29 16:23
南の風さん、こちらも今日は、あたたかい一日でした。

本、沢山買われたんですね。
読まれたら、感想聞かせてくださいね。
私は、今、懐かしい本ばかりを数冊平行して読んでいます。

韓国関係の本は、今は、積読書のままです。
いずれまた読もうとは思っているのですが。。

誰俺についてそんなことが書かれていたんですか?
テ・ジンシルさん、やはり人気の女優さんだったのですね。
最近はどうなのでしょうか?
そういえば、ビョンホンシ、韓国での芸人ランキングの10位だそうです。
トップは、エリック。
浮き沈みの多い韓国芸能界で、年齢とキャリアから言うと、良すぎるくらいの順位なのでは?と思いましたが、どう思われますか?
Commented by たよこ at 2006-01-29 22:42 x
milkyさん こんばんは
お久ぶりです。韓国や中国との関係は難しいですね。
先日、チャン・ドンゴンシの「アナーキスト」という映画を見ました。その映画でBHssiの最近広報CFで言われていた「金九先生」の存在を知りました。暗殺されてしまわれたという事実も初めて知りました。
ナレーションを聴いても、内容が理解できなかった。BHssiのファンの方でも、金九という人物をほとんど知らないのではないでしょうか?
韓国ドラマ&映画を見るときは、後ろに悲しい歴史があることを忘れてはいけないと思い知らされます。(重いまま)
今から、新しい関係ができるとは限らないし、どこかに「つかえ」を持ち続けるのでしょうか?難しいことを言ってすみません。
Commented by lee_milky at 2006-01-29 22:53
たよこさん、こんばんは。
中国でも、「サユリ」の上映中止だそうですね。
おっしゃるとおり難しい問題です。
私も、あのCFまで、金九先生のことを知りませんでした。

それが、韓国語の辞書には、詳しく載っている。
お正月早々、自分の無知を思い知らされました。

>韓国ドラマ&映画を見るときは、後ろに悲しい歴史があることを忘れてはいけないと思い知らされます。
そうですね。
私は、この韓流ブームの前は、いっぱしのコリアン通のような気がしていましたが、知らないことが多すぎました。
今は、知らないことに遭遇したときに、必ず調べるようにしています。

ただ、やはり、日韓関係の書物を読むのには精神力が要りますね。
そんなわけで、私は、今、少し遠ざけている感じです。
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