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일본의 군국주의(日本の軍国主義)

今週の木曜日、中国からの転入生、A君の学級で、「国際理解」についての授業をしました。
先々週に他のクラスで行った「ジョンヒョンちゃんの記事」を出典にした授業です。→

ジョンヒョンちゃんは、ある日本の特有文化になじめず、鬱病になってしまいました。
彼女は、いったい、日本のどんな文化に適応できなかったのでしょう?
その初めの発問に、生徒のほとんどは、「食文化」と答えます。
そして、数人の生徒が「何でも受け流してしまうところ」「曖昧にしてしまうところ」「愛想笑い」などをあげます。
ところが、A君を指名すると彼は「日本の軍国主義」と、答えました。
日本人の子供達は、「なんのこっちゃ?」と、あっけにとられています。

そこで、私は、彼の出身地「満州」で、20世紀初頭から半ばにかけて、日本軍が現地の人にどんなにひどいことをしたのか、それにもかかわらず、敗戦後、日本人が命からがら帰国する途中で、やむなく置き去りにした子供達を、現地の人たちが大切に育ててくれ、その子供達が、「中国残留孤児」の人たちなのだということを、話して聞かせました。
私を含め、日本で生まれ育った者にとっては、「大日本帝国時代の日本」は、歴史教科書でちょこっと習うだけのものだけど、その政策によって日本の臣民とされ、戦争にかり出される一方、田畑を奪われた朝鮮半島や中国の人たちにとっては、まだまだ過去のものではないだろうということも。

話しながら、今年の8月6日の平和学習のことを思いました。
これまでの2年間は、戦争の悲惨さしか学習してこなかったけれど、日本の加害者としての側面も押さえておくべきではないかと。
それには、私自身がもっと勉強しなければ。

そして、さらに、ビョンホンシのことを思いました。
A君のこの反応を見ても、やっぱり、私の心配は、老婆心とは言い切れないかも?→



大日本帝国時代の年表(満州関係)
1894年(明治27年)8月~1895年(明治28年)3月:日清戦争(日本の勝利)
1900年(明治33年)5月:ロシア満州を占領
1904年(明治37年)2月~1905年(明治38年)9月:日露戦争(日本の勝利・日本が満州におけるロシアの権利を引き継ぐ)
1906年(明治39年)11月:南満州鉄道株式会社(通称:満鉄)設立
1917年(大正6年)11月:ロシア革命
1927年(昭和2年)3月:日本国内で、金融恐慌始まる
1928年(昭和3年)6月:張作霖謀殺事件(満州某重大事件)
1929年(昭和4年)10月:ニューヨーク株式市場大暴落(世界恐慌の始まり)
1930年(昭和5年):この年、世界恐慌が日本に波及
1931年(昭和6年)9月:柳条湖事件(満州事変はじまる・関東軍、満州の各地を占領)
1932年(昭和7年)3月:満州国建国(執政に溥儀が就任)
1933年(昭和8年):国際連盟「満州国」不承認(日本、国連を脱退)
1934年(昭和9年)3月:満州国、帝政を開始(溥儀、皇帝となる)・日本の東北地方の冷害、大凶作
1936年(昭和11年)8月:満州国移民計画策定
1937年(昭和12年)7月:盧溝橋事件(日中戦争はじまる)
1939年(昭和14年)5月:ノモンハン事件(満州国境で関東軍とモンゴル・ソ連軍が衝突)
1941年(昭和16年)12月:日本、米英両国に宣戦布告
1942年(昭和17年)6月:ミッドウェー海戦(戦局の転機となり、この後、日本軍の撤退玉砕が相次ぐ)
1945年(昭和20年)8月15日:正午、昭和天皇の玉音放送(日本の敗戦)
by lee_milky | 2007-06-16 21:04 | 한일 교류☆日韓交流 | Comments(8)
Commented by 731部隊 at 2007-06-16 21:54 x
こんにちは。
最近、朝日新聞に、731部隊の石井なんたらは、日本に帰ってきてから、罪滅ぼしのためにか?!、地域医療に貢献したっていうような、どうでもイイ?!記事が載っていました。

中国や韓国では、みんな学校で習っているとか聞いたのですが、日本では、【悪魔の飽食】を読まなければ731部隊については???です。
黒太陽(香港映画)も、日本では知られていないし・・・
  ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD731

キリヤのキャシャーンだって、悪魔の飽食や黒太陽が分かっている人が見なければ、なんのことやら???の映画だし・・・・

とにかく、日本は満州に対してとんでもないコトをしてきたわけで・・・・
事実を仕方なく認めたとしても、時代がそうさせた、仕方がなかった、というわけで。。。。」
Commented by lee_milky at 2007-06-16 22:11
☆こんばんは。
早速、教えて頂いて、ありがとうございます。
公教育に携わる者として、生徒に伝えることは、自ずから精査しなければなりません。
ですが、私自身が知っておかなければならないことは沢山あると思われます。
コメントして下さったこと、参考にします。

Commented at 2007-06-17 01:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lee_milky at 2007-06-17 08:42
☆非公開さん、こんばんは。
私も、非公開さんのおっしゃる意味がよくわかりますよ。
多分、私も同じような気持ちです。
多分というのは、人間の気持ちは、とてもデリケートなものだから。

難しいことですが、私は、職場では、できるだけ思想的な立場ではものを言わないように心がけています。
いろんな立場の人が居るわけですから。
それを補うのが、人の気持ちだし、個人差なのだろうと思います。
Commented by ナーナ at 2007-06-17 11:02 x
こんにちは。

>公教育に携わる者として、生徒に伝えることは、自ずから精査しなければなりません。

確かに。
お立場お察しいたします。
公教育では、どっちよりかになってはいけないなので、何も言えないですよね。

大岡昇平が、悪魔の飽食(もともと赤○連載というのがミソ!)が発刊されたとき、その本を読んだj感想を、自身の日記で触れていました。
あっさり、『そんな事実知っている。それにしてもグロテスク。』というぐらいにしか書いていなかったです。
それ以上、触れないところがミソでしょうか!!

Commented by lee_milky at 2007-06-17 17:06
☆ナーナさん、こんにちは。
今日、ラストエンペラーを見ました。
この地球に済んでいるのは、主義でも主張でも思想でもなく、ましてや政治であるはずがなく、一個の人間なのだと改めて思いました。
とても良い映画だと思いました。
歴史的な事実は認めなければならないし、恨むべき過去はありますが、人を憎んではいけないのだということがわかる映画でした。
近々にこの映画のレビューを書くつもりです。
Commented by ももりゅう at 2007-06-19 16:16 x
milkyさん、こんにちは~!

この記事と、それに付随する記事を色々読んで来ました。
milkyさん、良い授業なさっているな~~、と思ってコメント欄を開けて
コメントしようと思ったのですが、中々難しい問題があるのでしょうか?

でも、満州出身のAくんの言動をきっかけとして、ジョンヒョンちゃんの記事を
扱いながらの授業は素晴らしいと思いました。
公立中学校の先生という立場は色々制約もおありでしょうし、難しいのでしょうが
これからもmilkyさんにはこんな風な授業も続けていって頂きたいな、と
思いました。
Commented by lee_milky at 2007-06-19 19:47
☆ももりゅうさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございました。
>中々難しい問題があるのでしょうか?
いえいえ、私たちが中立の立場でなければならないのは、私は、当然のことだと思っているので、難しいとは思っていないんですよ。

私は、人として最も大切なのは、優しさだと思っているので、人を憎む生徒には育ってほしくないと願っているので、歴史的事実は教えても、お互いの良さを認めあえるようになる授業を組み立てたいと思っています。
そういう意味でも、他の人より韓国のことをたくさん知ることができて良かったと思っています。
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