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나락에 떨어지다(奈落に落ちる)

「奈落に落ちる」。。。まさかね。と思いながら、朝鮮語辞典で調べたら、「나락에 떨어지다[ナラククエトロチダ](奈落に落ちる)」とあった。
考えてみたら、奈落とは、仏教用語なのだから、あって当たり前なのか。
その昔、大乗仏教と共に朝鮮半島を通じて日本に渡ってきたのかもしれない。

突然、こんなことを調べたのは、今読んでいる「特権的肉体論」(唐十郎著)の中に、こんな一説があったからだ。
観客にとって、劇体験とは、見ることによって、たとえ自分の足場が急転するとしても、いさぎよく、その時代の生の極限状況に自分を投棄してみようと決断する、あの悲劇願望以外の何ものでもない。
また、舞台に立つ役者とは、常に「奈落」という地獄からはい上がってきた者であるため、究極的には、客をかどわかして連れ去りたいといういたずら心で一杯だ。


これって、私とビョンホンシのことだ。
PCの向こうのあなたとビョンホンシのことでもある。

ちなみに・・・
「奈落」:《(梵)narakaの音写「奈落迦」の転》
1 地獄。また、地獄に落ちること。「―の苦しみを味わう」
2 物事の最後の所。どん底。特に、これ以上はない、ひどい境遇。「―に沈む」
3 (奈落)劇場で、舞台や花道の床下。地下室となっていて、回り舞台やせり出しの装置があり、通路にもなる。     <大辞泉>

나락:[奈落/那落 <범어(ぼん語) naraka] <명사(名士)> ≪불교(仏教)≫
① 지옥(地獄)
② ‘헤어날 수 없는 어려운 상태’를 비유하는 말. (‘抜け出すことはできない難しい状態’を比喩する言葉。)¶ 절망의 ~에 빠지다.(絶望の~に陥る。)


韓国語の나락には、演劇用語としての意味は無いようだ。
だから、ビョンホンシの中には、나락に連れ去りたいという感覚はないかもしれない。
でも、見る者をかどわかしたいといういたずら心は、きっとあるに違いない。

私の出身地の近くに古い劇場がある。
私は、その舞台に立つ経験が幾度かあった。
「ここが奈落ですよ。」
そう教えられた暗い穴は、本当に地獄に通じているようで、ぞっとしない。

でも、そのぞっとしない穴の中に連れ去られようとする自分をどうすることもできずにいる。
by lee_milky | 2008-06-22 21:50 | Comments(2)
Commented by buraunn7 at 2008-06-24 08:16
milkyさん、おはようございます。

はい。
まさに今 チャンイと奈落の底を経験してるような・苦笑

こんな意味合いがあったんですね。
勉強になります。

mikyさんのたくさんの予習を見直して
更なる 奈落の底を目指そうと思います。

>でも、そのぞっとしない穴の中に連れ去られようとする自分をどうすることもできずにいる。
本当 自分をどうする事も出来ない状態です。
見えない自分の気持ちに流されいくしかないのかな

いつもありがとうございます。
Commented by lee_milky at 2008-06-24 20:18
☆ブラウンちゃん、こんばんは。

チャンイ、やられるよね~。
予告でこれだもの。
本編を見たら、どうなることやら^^;

こちらこそ、ありがとうございます。
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